高千穂峰は古くから天孫降臨の山として知られ、「花は霧島たばこは国分」の歌詩で有名な霧島山に属している。標高は1574メートルであるが堂々とした山容は立派で「山」の字は高千穂峰の形から出来たのではないかと思える。登山基地である高千穂河原から大鳥居をくぐり玉砂利を踏んで行く。ここでは11月に盛大な式典が開かれるようなので1度見てみたい。登り始めは樹林帯であるが暫くすると火山岩の急斜面になる。我々は登山靴を履いてストックを用意しているがそれでも歩き辛いのにスポーツシューズで登っている観光客がいて他人事ながら心配になる。あちこちにミヤマキリシマが咲いていて疲れを癒してくれる。登って行くとお鉢のふちを歩くようになる。お鉢は今も活動している火山で盛んにガスが出でいるがミヤマキリシマは噴出口の傍にも沢山咲いている。植物は火山性のガスに弱いと聞いていたがミヤマキリシマは相当強いようである。お鉢を過ぎると少し下って峠になるがここが昔の霧島神社の跡であろう。鳥居が建っていた。最後の急斜面を登り切ると頂上に着いた。最高地点には坂本竜馬が新婚旅行で登ったさいに引き抜いたと言われる天ノ逆鉾があるが鎖に囲まれていて近づけなかった。頂上の小屋は営業停止と案内にはあったが売店はやっていた。周りを見渡すと霧島連山や登ってきたお鉢の赤茶けた道が良く見え、ミヤマキリシマと新緑が素晴らしい。下りは登りより神経を使い、風に飛ばされないよう注意しながら歩く。高千穂河原に着き車で温泉に向かう。火山地帯であるだけに温泉も豊富で登山の後に風呂に入るのは最高である。途中にある霧島神社に寄るが極彩色の造りで日本の神社ではなく東南アジアにある神社みたいであった。登山の楽しみは色々あり技術の困難性の追求もあれば景色の美しさもあるが歴史を知り味わうのも楽しみの1つであろうと思っている。今まで色々な山に登ってきたが高千穂峰は他の山とは違う個性を持った魅力ある山である。 more

